2020年 第二期受講生 須藤美保さん
ブランド名 chami
「作品に触れていただき、癒しや元気、心ときめく瞬間を感じていただけたらしあわせ」と語る須藤美保さん。
草花の自然な雰囲気を大切に、グルーガンやボンドを使わずにひとつひとつ丁寧にワイヤーで草花を紡いだリースが人気のドライフラワー雑貨ブランドを展開。環境問題に配慮し、リサイクルダンボールを使用するなど、信念を持ちながら活動している。
まずは作品についてお聞かせください。どのようにしてアイディアを膨らませて、今の作風にたどり着いたのですか?
それは、アロマと、そしてロータステーブルラボさん、両方に出会ったことがきっかけです。
実は私、産後のストレスで体調を崩してしまった経験があり、その改善方法を模索する中でアロマに出会いました。
しっかり学びたい!と資格を取り、自身の経験を、同じように子育てを頑張っているママさん達にも知ってほしいと考えたのです。
そして、お子様連れOKのアロマワークショップを開こうと思い、場所をお借りする縁でロータステーブルラボさんと出会いました。
ロータステーブルラボさんには、当時「ボックスショップ」という委託販売方法がありました。私もそこで販売してみたくなったのです。アロマを使って何ができるか考え、販売を始めたのが「アロマワックスサシェ」でした。
そして、資材としてドライフラワーを集めるうちにどんどんお花に魅了され、お花を使ったものも作りたいと思うようになったのです。
もちろん、アロマの良さを知ってもらい、ママさんたちにリラックスやリフレッシュしてhappyな気持ちになってもらいたい!という気持ちは変わらないので、お花もアロマも両方楽しめるものを作ろう!と試行錯誤を重ね、今の作品へとたどり着きました。
――なるほど、出会いが重なったことで、新たな展開が生まれたのですね。
前向きに「誰かのために」というお気持ちで行動されたからこその結果というところが、とても素敵だなと思います。
次に、事業を展開していく中で困ったことや、障害になったことをお聞かせください。
そうですね…、コロナの影響は、とても大きな障害になりました。
ワークショップも思うように開催しにくいですし、マルシェなど対面販売の機会も少なくなり、実際にお客様とお会いして反応を直に感じることができなくなってしまいました。
やはり、直接お声を聞かせていただけるのは、作品作りに大変大きな影響を及ぼします。
できる限り直接のやりとりをしたかったのですが、今はネット販売に力を入れる時期だと前向きにとらえ、ワークショップはもう少し落ち着いてからと考えることにしました。
そのように切り替えると、良い点もたくさんあると気が付きました。
対面販売では、その場所を知っている方や、私の友人知人など、「地域」「人」につながりのある方が多く購入してくださったのに対して、ネット販売では探せば探すほどたくさんの作品にタッチできる中で、誰だかわからない私の作品を写真や文章を頼りに選んでくださいます。
そうして販売を重ねることで、自分の作品への自信になりました。
――対面とインターネット、それぞれの良さがあるという気づきは、作家活動をなさる上でとても大きなポイントですね。
販売活動について貴重なお話を伺いました。続いて、制作活動についてお聞かせください。どのようなことにアンテナを張って、情報収集しているのでしょうか?
現在、当ブランドでメインとして扱っているお花の制作は、感覚や感性の部分が大切だと思っています。
ですので、お花に限らず「かわいいな」、「素敵だな」と感じるものや、「好きだな」と感じるものを見たり体験するように意識しています。そうすることで、自分の中の感性が磨かれていくのかな、と考えています。
それから、お客様からのご意見を取り入れたり、私自身が「こんなものがあったらいいな」と思いついたりしたものを制作しています。
考え抜いた先にあるものばかりではなく、お風呂で「はっ!」とひらめくこともあります。
制作のモチベーションを保つ秘訣などもあれば、教えてください。
モチベーションが上がるのは、やはりかわいい作品が完成したときです。思わずひとりでニヤけしてしまうこともあります。
自分で良いものができた!と感じるだけでなく、Instagramなどでお客様から「かわいい」「素敵」とコメントをいただいたり、ご購入いただけることは、本当にうれしくて。
お客様に求められるからこそ、モチベーションを保っていられますね。
「かわいいな」「素敵だな」という感性を磨き、出来上がった作品たち。
創作技術はどこで磨いたのですか?
これは完全に独学です。いろいろなサイトや動画を見ながら、私なりのやり方を模索して今に至ります。
まだまだ、磨いていきたいと思っています!
ご自身のブランドの強みについて教えてください。
色使いです!
私は、作品を通して癒しやリラックスをしていただきたいと考えていますので、風合いも草花の優しい色味を活かしたり、ナチュラルさを意識したりしています。
優しい風合いの作品は、おうち時間をリラックスして過ごすのにも贈り物にもピッタリ。
その強みを活かして、今後どのように事業展開されたいとお考えでしょうか。
ワークショップをたくさん行いたいですね。
元々これが一番やりたかったことなので、アロマを使ったワークショップ、お花を使ったワークショップ、子供向けのワークショップなど、参加者の皆さんが和気あいあいとフレンドリーにおしゃべりしながら、作る楽しさを共有できる場を作っていきたいなと考えています。
ここからは、ハンドメイドビジネス学校での学びについてお聞かせください。受講して良かった、と思った講義などはありますか?
一番の学びは、対面販売の実践講座です。
お客様と接する経験ができたことで、「どういう人が/どういう理由で/どういうものを」購入してくださるかが学べて、お客様のことを知ることができるとても大切な機会でした。
直接商品を説明する際のトーク術も、ここで磨けたと思います。
初めてのマルシェは販売することだけで精一杯でしが、次からはどういう理由で購入してくださるかもっと深くお話を聞いて作品作りや今後の活動に生かせるようにしていきたいと思っています。
それから、価格設定の基本が学べたことと、ディスプレイやターゲット設定について学べたことも大きかったです。この点はまだはっきりと自分の中に落とし込めていない部分もあるので、実際の活動の中で試行錯誤しながら、アップデートしていきたいです。
ハンドメイドビジネス学校を検討している人へ、メッセージをお願いします。
私の場合は、実際に数字にして書き出したり、先生や同期生皆さんの前で発表したり、ディスプレイしたり、対面販売したり、それぞれの学びが段階を経てつながることで、自分の頭の中にあったものが明確になり、どんどん目に見えて形になっていく感覚を覚えました。
この講座を通して、方向性や自分の色などがわかってきたので、「いろいろアイディアは浮かぶけれど、ごちゃごちゃしていて形にできない」だったり「作品作りについては自信があるけれど、販売ができるのか不安」といった悩みを抱えている方には、ぜひ受講をオススメしたいです。
ありがとうございました!
これからもハンドメイドビジネス学校で習ったことを存分に活かして、充実したママ起業家ライフを送ってくださいね!
ハンドメイドビジネス学校のご紹介
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T&Eとは別に都内の会社で企画営業としても働く
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