トントン相撲がくれたもの
娘が折り紙を使ったワークショップを初めて主催した。
このところ朝から晩までずっと折り紙を折っている娘を見て、ふと「ワークショップ、やってみたら?」と聞いたのがことの始まりである。
いつもなら自分が目立つことが嫌いなので「いい。」とか「恥ずかしい。」と言う娘が、今回だけは違って「やってみようかなー。」と返事をしたのである。
色々話しながら考えを話すと、ただ折るだけではなく、みんなで楽しめるようにゲームができるものがいいのではないかということになり、学校から借りてきた本を読んで「お相撲さん」でトントンゲームをすることに決めた。
あまり準備の時間がなかったので、娘には学校の休み時間に必要なものを考えてきてもらうことにして、私がその指示に従って買い物をする分担制にした。
その日の夜にサンプルを作って写真を撮り、イメージを考えて私が簡単にチラシ作り。次の日には宣伝のためにラジオを収録した。
ラジオでは
・折り紙のどんなところが好きなのか
・折り紙でどんな体験をしてもらいたいか
といったようにコンセプトを考える時に必要なことを話してもらった。かなり思いが明確でスラスラと話す娘に内心驚いていたというのはここだけの話。
早速広報をしたら、2人の女の子が遊びに来てくれると連絡をくれて、そのことを娘に伝えるととても嬉しそうな笑みを浮かべて「頑張らなくっちゃ」と言った。
トントン相撲をする土俵や、前日には星型の飾りも折り紙で作り、お出迎えの準備をした。
そしてワークショップ本番の日。
お客さん来るかなーと待っていたら、早速店長の子どもたち2人と娘が大好きなすのすのさんがご自身の可愛い折り紙も持参でご来店。
ペンで絵を描いたり、シールを貼ってデコレーションした後はみんなでトントン相撲。
その後も南葛SCの宮澤選手や、古民家フォトスタジオpetit coeur の瞳さん、お花作家のeriさんも遊びに来てくださった。
2時間のワークショップはあっという間に過ぎ、最後に娘から一言。
「今日は折り紙ワークショップに来てくださってありがとうございました。トントン相撲みんな楽しんでくれましたか?また次もやっちゃおうかな。」
思わず出た一言にその場が笑いで包まれた。
娘をこうして温かく見守ってくださる方々が沢山いて、親子共々本当に幸せだなとつくづく思えた一日。
身近な方々の心地の良い「おせっかい」がこうして子どもたちに少しずつ自信をつけてくれるのだと改めて感じた。
心がじんわり温かくなった日だった。