2019年 第一期受講生 鈴木由紀子さん 

ブランド名 すのすの

2006年から趣味でクラフトバンドをはじめ、2016年に講師の資格を取得、仕事ととしてやりたいと思っていたときにハンドメイドの学校と出会い、受講を決断。

現在は季節に合わせたモチーフやキャラクターをパーツにしたオリジナリティあふれる作風で子供向けワークショップ、キット販売を中心に公民館やハンドメイドイベント等で活動している。

まずは作品についてお聞かせください。どのようにアイディアを膨らませて、今の作風にたどり着いたのですか?

元々はクラフトバンドで子ども向けの どうぶつのかごや大人向けのかごバッグなどを作っていました。

そんな時、ハンドメイドビジネスの学校を知り、私ももっと何かできるかも、と感じて入学を決めました。

そして学校に通って勉強、実践のワークショップ、テスト販売を経た段階で、先生からパーツキットを販売したら良いのでは?と提案していただきました。

実はそのとき、「パーツ?」と思ったのが本音です。でも私自身も、ワークショップで何か作ったりすることが一番楽しいと思い、それが「お客様の目線」なのかなと気づくことができたんです。

そこで、「時間がないからできない」という方のために、今の主力商品である『季節のリースキット』が完成しました。

なるほど、やはり先生のアドバイスを受けるというのは独学とは違う視点にも気づけて良かったということでしょうか?

はい、そうですね!視野が広がり、挑戦しよう、という気持ちにもなれます。

とても人気の商品が生まれたと思いますが、事業を展開していく中で困ったことや、障害になった事はありますか?また、それを解決できたポイントなどがあれば教えてください。

そうですね…。Instagramを始めて、今ではお陰様で約1,000人の方にフォローしていただけているんですが、見ていただけることが増えたからなのか、私の作品と全く同じ写真を見かけることも増え、少し悲しい気持ちになったことはあります。

また、「同じようなワークショップをやりたいのですがいいですか?」とメッセージがきたり、「参考にさせてください」と言われることが本当に多くなり、知っていただくことがうれしい反面、たくさん考えて生み出した作品で思い入れも強いため、簡単に許可すべきなのかとても悩みました。

解決とまでは至っていないですが、これからはもっと新しいものや、真似できない私だけの強みを探さなくては!と思っています。

知っていただくことと、オリジナリティを担保する難しさは確かに今のSNS時代ならではの悩みかもしれませんね。でも、そこから前向きにさらに強みを模索する姿勢がとても素晴らしいですね!

つぎに、活動についてお聞かせください。現在の販売スタイルどうやって確立されたのですか?

起業当初は、地域密着でワークショップ中心にやっていきたいと考えていました。ですので、すぐに以前働いていた喫茶店や近隣のお店に委託販売をお願いしました。ご縁があった方たちのため、販売手数料も本当に安く引き受けていただきました。

しかし、ワークショップの方は、コロナの影響でイベントが全て中止となってしまいました。

開業届を出したのが2020年の2月なので、計画は全然思うように進みませんでした。

そこで、苦手意識があり、自分がやるとは思っていなかったネット販売にチャレンジしてみました。怪我の功名というんでしょうか、そのおかげで、北海道から沖縄まで、全国の方にキットを買っていただけるようになりました。頑張ってみて良かったと本当に思います。

ありがたいことに、購入していただいたお客様がレビューを書いてくださったり、メッセージのやりとりをさせていただく機会にも恵まれ、商品開発にも役立っています。

やはり、苦手分野でも自身の事業との相性が良ければ挑戦しなければならないんだなと痛感しました。色々な人に頼りながらでも、まずは一歩を踏み出さないと、と思っています。

なるほど!確かに苦手だからと避けていては、事業が成り立たなくなってしまいますね。

その一歩を踏み出せたことこそが、起業家としての学びが活かされているようにお見受けします。

商品開発のお話が出ましたが、作家さんとしてはアイディアがとても大切だと思います。 どのような事にアンテナを張って、情報収集しているのでしょうか?

アンテナはいつでも張っています!

私の場合、興味のあることでしたら、クラフトバンドに関係がなくてもキットを購入して作ってみたり、ワークショップにもよく参加するよう心がけています。

全く別のジャンルのものからアイディアが湧いてきたりしますので、大切な活動です。

新作については、Instagramでの反応を見たり、モニターを募集して実際に作ってもらって感想や反応から閃いたりします。

やはり、ご自身の見聞を広めるというのと、お客様の声をしっかり聞くというのが大切なのですね!ここまで、とても細やかな印象を受けるのですが、作品にも細やかさが表れていますよね。創作技術はどこで磨いたのですか?

クラフトバンドについては、通信講座で資格をとりましたが、講師になった後もセミナーなどにはなるべく参加するようにしています。常に学んでいると、たくさんの声に耳を傾ける癖付けにもなりますね。

素晴らしい心がけですね!最後に、ご自身の強みを教えてください。

子どもが好き!なところです。

私の作品は、カラフルで、温かみであったりキャラクターの愛らしい表情だったりがお子さんに親しみやすさを感じてもらえるのではと思っています。

パーツを使って自分だけのクラフトを作る経験を通して、子どもたちに、ものづくりの楽しさとわくわく感を伝えていきたいです。

ありがとうございました!これからもハンドメイドの学校で習ったことを存分に活かして、充実したママ起業家ライフを送ってくださいね!

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