2020年 第二期受講生 田中由香理さん

ブランド名 hapi papi handmade

蝶々モチーフのヘアアクセサリーを中心に、大人も少女に返るような、気品あふれるアイテムを心をこめてハンドメイドしている田中由香理さん。
得意を活かしながら、旺盛な探求心で色々なことにチャレンジし、活躍の場を広げる卒業生の一人です。

まずは作品についてお聞かせください。どのようにアイディアを膨らませて、今の作風にたどり着いたのですか?

元々母がとても器用な人で、私も影響されてハンドメイドが大好きでした。
私が母に色々作ってもらったように、自分の娘のために何か作りたいなという思いで、あるとき娘の誕生日にワンピースを作りました。
その際、洋服とお揃いのヘアアクセがあったら可愛いな…と思ったんです。

あれこれ考える中、世の中に蝶々のアクセサリーは沢山あるものの、自分が好きなフォルムのものがあまり無いことに気が付きました。そこで、イメージ通りの蝶々のアクセサリーをハンドメイドしてみよう思ったことがきっかけでした。

ブランドとして蝶々に絞ろうと思ったのも、このとき形にこだわって作った結果とても可愛くできたことが大きなポイントになっていると思います。
この蝶々をほかの生地でも試してみたくなり、どんどん作ってみました。

ハンドメイド好きが高じて洋裁学校で学んだため、それまでもたくさんのものを作っていましたが、ご縁があって私の作品をブランド化するときに「一番作りたいものは何だろう」と突き詰めて考えた結果、蝶々モチーフだ、と決めたんです。

―最初の作品でこだわったからこそ、ブランド化に至ったわけですね。ちなみに、ご縁があってブランド化、というのはどういったものでしょうか。

インスタグラムにハンドメイド作品を載せていたら、試しに販売してみたら?とT&E代表の染谷さんに言っていただいたんです。そうしてチャンスをもらったことがまず大きかったですね。
本格的に屋号を決めて活動を始めようと思えたのは、ハンドメイドビジネス学校で講座を受講したからです。

では、実際に事業を展開してみて、困ったことや、障害になったことはあるのでしょうか

やはり、時間の確保でしょうか。
子供がまだ小さいので、一人の時間がなかなか取れません。日中はハンドメイドに充てる時間が作れず、常に夜中に作業するしかなく、睡眠不足で体調を崩してしまったこともありました。
もう少し下の子が大きくなれば今より時間が確保できますし、この問題はいずれ解決できそうです。

―大好きなハンドメイドですし、無理をしてでも頑張ってしまうのですね。ですが確かに、事業として展開する上では、体調管理も大切なポイントですね。

続いて、制作活動についてお聞かせください。 どのようなことにアンテナを張って、情報収集しているのでしょうか。また、アイディアはどこから生まれるのでしょうか

アンテナを張っている意識を強く持っているわけではないのですが、買い物に出たときにふと目にするショーウィンドウや店内のディスプレイは、大きな情報源になります。
配色やディテール、シルエットだったり、道行く人のファッションだったり、それから自然界のものも。
以前はアパレルで販売をしていたのですが、何故良いと思うのか、もしくは嫌なのか。自然と分析するクセがついている気がします。

そうやって「良いと思うもの」を突き詰めてみると、アイディアが閃くことが多いです。

ディテールにまでこだわって、柄や色遣いが少しずつ異なるヘアピン

制作のモチベーションを保つ秘訣はありますか?

娘が、私の作ったものを身につけて外で褒められたときは、やはりモチベーションアップになります。
また、お客様にお買い上げいただけたとき、それだけでなく、お買い上げくださった方から「お友達に褒められた」とご連絡をいただけたりすると、とてもうれしくやる気が出ます。

最近では、イベント出展時に店頭に立つ機会もあるのですが、そこで直にお客様とコミュニケーションを取ることができると、様々なご意見、ご感想を聞くことができて本当に励みになります。

それと、少し違う観点でも。周りの作家さん達です。
作家さんの中に努力していない人はいない、と最近とても感じているんです。作家さんになる人達は本当に行動力がすごいなと、常に刺激をもらっています!

洋裁学校ご出身とのことですが、創作技術はやはり学校で磨いたのでしょうか。

もちろん学校でも学びましたが、母から教わったこともたくさんあります。
母が縫製の仕事をしていたため、母と一緒に何かを作ったりすることで沢山刺激を受けてノウハウを学びました。
小学生の頃から手芸クラブに入りマフラーを作ったり、学生時代には友達に頼まれてアクセサリーを作ったりもしていました。

また、絵を描くことも好きで、アトリエで油絵を学んで以前は美術館によく行っていました。
自分のハンドメイド写真を撮ることも、根底には幼い頃に学んだ構図や色彩の学びといった、絵画の基本が少しは役立っているのではと感じます。
ちなみに、今はビーズコラージュについて学んでいるところです。いつか商品に反映できたら良いなと思います。

―好きなことの幅がお広いだけでなく、それを各分野でつなげていくためにしっかりと考えていらっしゃる点、学ぶ姿勢など、とても素晴らしいですね!

ご自身の強みについて、教えてください。

作ること全般が好きで、好奇心旺盛なところです。少しずつ好きを形にしてきましたが、自分の好みが改めて理解できてきました。
自分のハンドメイドのレベルを上げるために、今も色々と学んでいます。

その強みを活かして、今後どのように事業展開されたいとお考えでしょうか。

そうですね、好奇心をきっかけに学びながら、形になってきたことのひとつに写真があります。
インスタグラムがきっかけで「写真がきれいだとやっぱりアピールになるな」と感じたんです。ご覧になる消費者の方は「ハンドメイド作家なら作品を上手に見せられて当たり前」と思っています。仕事にしていくなら、その基準をクリアしたうえで構図なども作り込まなければなりませんよね。

それは「ハンドメイド」ではありませんが、「ハンドメイド作家」としてとても大切で、事業展開に役立つことだと考えました。
大変だけれど、今写真も学んでおいた方が結果的にモチベーションが上がるな、と判断したんです。好きなコト一本だけでやるのも良いですが、私は多少苦しくても、未来のために今頑張りたい、頑張るべきと考えています。

実は、T&Eグループさんの作品写真や内装写真などを担当させていただいています。
こうしてお仕事が広がっていくのも、大切なことですよね。

ここからは、ハンドメイドビジネス学校での学びについてお聞かせください。ビジネス学校で学んだこと、気づきはありましたか?

誰に販売したいのかを明確にすることの重要性です。
またハンドメイドビジネス学校の同期の皆さんがいることで、モチベーションの高い方とコミュニケーションが取れるというのもありがたかったです。

今後の課題についても気づきがありました。
商品価値を上げる努力が必要という点です。
「ハンドメイド好き」は商品を作って終わりですが、事業として展開するのであれば、梱包やPOP作成、ショップカード作成など、たくさんのことを考えて進めなければなりません。
他にもホームページ作成やECサイトへの登録など、今までやったことがなく思うようにできないことだらけで、予想以上に商品作り以外の時間を膨大に費やした気がします。

労力は限られているから、最後まで力尽きないようにしなければいけないと思いました。

その気づきをもとに実践したこと、実践しようと思っていることはありますか?

そうですね、実践したいと思っているのは、マルシェ出店です。
値段付けが終わらなくて、初めてのマルシェ出店では前夜までシール貼りを行ったものの終わらず、当日POPと接客でカバーしてなんとかやり遂げたという経験があります。
次にチャンスがあったら、そういった点を改善していきたいです。

また、実践できたこと、というか、「良かった」と思っていることが、イラストレーターさんとの出会いです。
講座を通して自分のブランドをしっかりと説明できるようになりましたので、世界観をブレずに伝えることができ、その結果とても素敵なイラストレーターさんに依頼することができました。
ホームページやショップカードの世界観が、大変満足いくものに仕上がったのは、学びがあったからこそですね。

ハンドメイドビジネス学校を検討している人へ、メッセージをお願いします。

これを読んでくださった方の中には、ハンドメイドが好きで「自分もいつか自分が作った物を販売してみたい」と、漠然と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

勝手が分からないと「自分に余裕ができてから」「準備が整ってから」と思いがちですが、早いタイミングでビジネス学校で学べたことは、私はとても良かったなと感じています。
少しでも気になっている方には、是非受講をオススメします。


ありがとうございました!

これからもハンドメイドビジネス学校で習ったことを存分に活かして、充実したママ起業家ライフを送ってくださいね!

ハンドメイドビジネス学校、卒業生の声が続々!

ハンドメイドビジネス学校二期卒業生たちインタビューを掲載しています。
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須藤美保さん

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